神社仏閣参拝とオヤジの休日

中部地区を中心に趣味の小旅行(神社仏閣参拝)を私的観点から綴っています

聖徳太子建立 塔世山 四天王寺

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曹洞宗の中本山

推古天皇の勅願であり、

聖徳太子の建立と伝えられています。

用明天皇時、守屋大連の軍に三度も敗れ 

聖徳太子四天王尊像を刻み、

「もし我が勝利を得れば、

寺塔建立するから勝利を与えてほしい」との誓願をたて

見事 、守屋の軍に勝利、

誓願どおり建立した四つのうち一つの四天王寺

また、藤堂高虎ゆかりの寺でもあり

度々の兵乱や戦火で焼失と再興を繰り返し

 元和年に津城に入国した藤堂高虎が改築、

二代目藩主高次が寛永年に寺領を寄進したことにより、

寺勢をとりもどしました。

現在の本堂は、太平洋戦争で焼失後、再建され

境内には、安濃津城主だった織田信包が再建したので、

織田信長、信包の母の土田御前の墓があり。

その他に津にゆかりのある人物、藤堂高虎の夫人(一色氏)、

富田知信の子千代丸、斎藤拙堂など津にゆかりのある人物

文人たちの墓や芭蕉文塚もある。

 

塔世山四天王寺

     通称「四天王寺のお薬師さん」

 

宗派 曹洞宗

本尊 薬師如来

創建 聖徳太子

札所 西国薬師四十九霊場 三十四番札所

   芭蕉翁百霊場札所

   伊勢津の七福神 七番札所(大黒天霊場

 

 

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津市指定有形文化財の山門をくぐるともう一つ門が

あってその奥に本堂がある。

幸いにも戦火を逃れた山門は

江戸初期建立で装飾こそ少ないが古刹にふさわしい威容を誇る。

 

「本堂」

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四天王寺に国の重要文化財に指定された

木造の薬師如来像が祀られている。

 

「本尊 薬師如来座像」

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その山門から境内に入るとまっすぐ本堂へ進み、正面より参拝。 

向かって左には織田信長が祈願したという三面大黒尊天像。

この像は辯才天毘沙門天が一体となった三面大黒。

豊穣の神として知られる大黒天は仏教で富を司ると同時に

勇猛な軍神でもあり、

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この像は織田信長公も祈願したという由緒あるもの。

見た目は三面であることと俵が無い事を除けば

袋を背負い笑顔を浮かべるお馴染みの姿に近い。

護法の軍神がどのような過程を経て

あの穏やかな姿になったのか…

中国から福をもたらす神としての性格を強調された状態で

伝わった大黒天が因幡の白兎で有名な

国津神大国主と『だいこく』という

読み仮名が共通することから混同される内に習合され、

豊穣神として信仰を集めていったことに由来する........ 

 

御朱印

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「アクセス」

  三重県津市栄町1丁目892
           059-228-6797