伊勢天台別院として栄えた 垂坂山 観音寺
四日市市 大矢知地区にある
山号を垂坂山といいます
自然豊かな地に建ち、四季折々の
花の香りや、鳥のさえずりを楽しめる
開山は千余年続く古刹であり
延長年、若き日の慈恵大師が大乗受戒で
伊勢を行脚中、朝明郡の領主、舟木良見の
帰依寄進を受け垂坂山に堂塔を建立
大師自ら刻んだ千手観音像を本尊として
安置していることから始まる。
当寺は、伊勢天台別院として栄え
最盛期の伽藍の規模は垂坂を中心に
16キロ四方とも言われ、
薬師堂等の二十四坊が甍を並べる大寺であった。
兵火にかかり諸堂をことごとく炎上してしまう。
その後、荒廃していた観音寺を嘆いた
桑名藩、野村増右衛門は、
藩主 松平定重公に再興を願い
藩主の命により元禄年に復興された
「御詠歌」
祈りなば 誰も願ひの
垂る坂を 一人の上ると 人ぞ思ふな
(┬┬﹏┬┬)
宗派 天台宗
本尊 元三大師(良源)
千手観音像
真言 おん ばざら たらま きりく
開山 船木良見
開創 延長年
札所 東海近畿地蔵霊場 一番札所
東海四十九薬師霊場 十番札所
伊勢西国三十三所観音霊場 二十六番札所
「鐘楼堂」
広瀬与左ェ門 作 (梵鐘)
「本堂」
「毘沙門天立像」
「不動明王立像」
山門となりにある、天台宗「一隅を照らす」精神の石碑
「元三慈恵大師」
宇多天皇の後胤といわれ、延喜年に出生
となった。
世の中に、疫病が流行した際、降魔の観法を修し
鏡に映ったその姿を版に刻んで護符をつくり
人々に、配った。その時鏡に映った姿は
角を生やした鬼の姿であり
この護符は、角大師、豆(魔滅)大師と
言われ信仰されている。
また、
現在の神社仏閣で広まっているおみくじは
元三大師が創始者と言われています。
言葉は心なり、ことばは心の足音
心清ければことばも又香し
人間は偉いものではない尊いものです
迷いやすき人間知りがたき真実
「御朱印」
「アクセス」
059-331-5448
近隣施設では、
四日市市の工業地帯の夜景を一望できる
垂坂公園展望台があります。
一度足を運んで見て下さい